
練習場、打ちっ放しで実際にボールを打つ時にまず「7番アイアンを練習しろ」とよく言われると思います。
本当はドライバーを練習したいのに・・・と、思う事もあると思います。なぜ、7番アイアンを練習するのか?疑問に思いませんか?その理由をお教えします。
昔は5番アイアン
ゴルフクラブに軽量で鋭くしなり戻るカーボングラファイト(カーボンシャフト)や、軽量で強靭な素材であるチタニウム(チタン)が広く用いられる前のクラブセッティングは以下の順でした。
ドライバー、3番ウッド、4番ウッド、アイアンは3番からピッチングウェッジ、サンドウェッジ、そしてパターという13本が標準のセッティングです。
ドライバーの長さは43インチ~43.5インチで、なによりシャフトがスチールでした。そのころは、初心者の練習は5番アイアンでした。
思えば小さいヘッドでずいぶんと重たいドライバーでプレーしていたものです。
フローとは
通常、セッティングの基本は「最も長いドライバーが最も軽く、最も短いパター(サンドウェッジ)が最も重たくなる」にあります。
そしてすべてのクラブで同じタイミングのスイングができるように、長さと重さのバランスを取ることを「フロー」といいます。
例えば軽いはずのウッド系よりもアイアンの方がさらに軽かったりして「フロー」がズレてしまうと「ドライバーはいいのに、アイアンが当たらない」とか、「アイアンはしっかり打てるのに、ウッドが全然ダメ」などどちらかに振りにくさを感じます。
先輩たちの中でも「今日はアイアンが全然ダメだった」などという会話があるかもしれませんが、それはもしかしたらフローが揃っていないのかもしれません。
そこで、まずはフローをしっかり整えた上で、ドライバーから右下がりになる長さの直線グラフと、右上がりになる重さの直線グラフとが交わる中心が、昔の13本時代は5番アイアンが、現在の3番アイアン、4番アイアンや5番アイアンまではるかに軽いユーティリティに置き換えられたセッティングではその中心が7番アイアンになるわけです。
したがって、7番アイアンをしっかりと練習して打てるようになれば他のクラブも打てるようになる、ということなのですね。
おすすめの7番アイアンは?
初心者だし、最初は7番アイアンだけで練習したいというケースもあると思います。
その時には男性であれば、スチールシャフトでオーソドックスなキャビティバックのアイアンを選んでおきます。
お薦めはダンロップゴルフのアスリート向けブランド「スリクソン」の「Z585アイアン」、キャロウェイゴルフの「レガシーブラックアイアン」、ヤマハ「RMX118アイアン」、ブリヂストンゴルフの「ツアーB X-CBアイアン」などがお薦めです。
これらに共通するのは「オーソドックスな顔つきで、少し難しいアイアン」ということです。
したがって、これらのアイアンでしっかり打てるようになれば、それ以外のアイアンはやさしく感じられるということです。
しっかり打てるようになったら、この7番アイアンは練習用と割り切って、自分に合うアイアンをセットで手に入れます。
なぜならゴルフクラブはドライバーからパターまで14本を選ぶ必要があるからです。
最低限5番、6番からピッチングウェッジまで同一のブランドと同一のシャフトが組まれたアイアンセットの中の7番アイアンを練習するようにします。
まとめ
まずは手元にあるクラブセットのフローをしっかり調べましょう。これは工房を持っているゴルフショップならば、簡単に計測してくれます。
そして、長さと重さのバランスを整えたら、7番アイアンを打ち込んでしっかりと自分のものにすれば、それより短いクラブも、長いクラブも打てるようになりますよ。